クレジットカードの支払い
クレジットカードの遅延損害金とは!?その仕組みと延滞の影響を解説

クレジットカードを利用すると毎月必ず決まった日に支払いをしなければなりませんよね。もちろん毎月確実に支払いができることが望ましいですが、時にはやむを得ず支払いが遅れてしまうこともあるかもしれません。

しかし実は、クレジットカードの延滞には遅延損害金という罰金があるのです。それだけでなく、クレジットカードの支払い遅延には、その後のクレジットカードの利用に悪影響を及ぼす様々なデメリットがあります。

そんなクレジットカードの遅延損害金の仕組みや延滞の影響について、ここでは詳しく解説していきましょう。

支払い遅れで罰金が!?クレジットカード遅延損害金の基本の仕組み

まずはクレジットカードの遅延損害金の基本的な仕組みについて確認していきましょう。そもそもクレジットカードの遅延損害金とは、どのような時に発生するのかなど、遅延損害金について解説していきます。

クレジットカードの遅延損害金とは!?

遅延損害金とは、クレジットカード会社への毎月の支払いが所定の期日よりも遅れてしまった場合に発生する利息のことです。

原則として、もともとの支払予定日の翌日から入金が完了した日まで加算され続けます。この遅延損害金は、端的に言えば、支払い延滞に対する罰金のようなものと捉えてもらって構いません。

たいていの場合、クレジットカードの支払いが遅れると、カード会社から延滞と再支払い日の期日を通告するハガキや電話が来ます。

基本的には、当初の支払期日から1日でも延滞すれば、遅延損害金が発生する仕組みになっていますが、カード会社によっては、もともとの支払予定日に支払いができなくても、この再度指定された期日までに支払うことができれば、遅延損害金が加算されずに済む場合もあります。

カード会社によって微妙に仕組みが異なることがあるので、よく確認しておくようにしましょう。

なお、このような延滞して個別で支払いをする場合には、支払方法も通常の口座引き落としではなく、指定口座への振り込みなど特定の方法に制限されることがあるので、その点も注意が必要です。

遅延損害金はいくらになる?正しい計算方法と利率を解説

遅延損害金は、一律でいくらと決められているものではありません。上でもご説明した通り、利息方式になっているので、延滞が発生した月の利用額をベースに、所定の利率をかけて算出します。

したがって、同じ金額を同じ期間延滞したのでもない限り、遅延損害金として支払う金額は毎回異なるということになります。

それを踏まえて、遅延損害金の計算式をご紹介しましょう。

(元金×金利÷365日)×支払予定日からの経過日数
※閏年は366日で計算

遅延損害金の金利は、キャッシングなど諸々の金利と同様に年利設定になってはいますが、実際には日割りで換算します。したがって、このような計算式で正確な遅延損害金の金額を出すことができるのです。

なお、遅延損害金の金利は、カード会社によって多少異なりますが、そこまで大きな差が生じることはありません。消費者契約法と言う法律において、遅延損害金の利率は最大14.6%までと定められているため、ほとんどのカード会社はそれに倣っています。

ただしショッピング2回払い、ボーナス払いなど特定の支払い方法に関しては、商事法定利率と呼ばれる商法に基づいて取り決められた利率が適用されることもあります。

1つ注意してほしいのが、ここでご紹介しているのは、あくまでもショッピング枠の支払いを延滞した場合の遅延損害金であり、キャッシング枠の場合はまた設定が異なるという点です。基本的に同じクレジットカードでもショッピング枠とキャッシング枠では管轄する法律が異なるので、遅延損害金の利率も少なからず異なることになります。

例えばショッピング枠とキャッシング枠両方の支払いがある月に延滞してしまった場合は、それぞれの利率を確認しなければ正確な利息の金額を出すことができないので、注意してください。

遅延損害金だけじゃない!クレジットカード延滞の4つのデメリット

クレジットカードの支払いを延滞することのデメリットは、遅延損害金だけではありません。延滞は、他にも以下のような形で、クレジットカードの利用などに悪影響を及ぼす可能性があります。

  • 延滞解消までカード利用停止状態になる
  • カード更新や利用枠増額希望時の審査で不利になる
  • 強制解約措置を取られる
  • 信用情報に傷がつく

延滞が原因でカード利用停止!?入金しないと解消されないので注意!

一般的に、クレジットカードの毎月の支払いを延滞してしまうと、大半のカード会社で一時的にカードの機能を停止する措置が取られます。

例えば、引き落とし口座の残高不足による延滞などは、自分自身では延滞に気づくことができないケースも少なからずありますよね。そのため、いざカードを使おうとしたときに使えず困ってしまうようなことにもなりかねません。

このケースでは、カードの利用停止状態を解消するためには、延滞分を入金するしかありません。

延滞したまま放置していると、いつまでたってもクレジットカードを使うことができないので、注意が必要です。

利用枠減額もあり得る?延滞による更新・利用枠増額審査への影響

クレジットカードの支払い延滞の履歴は、カード会社の社内記録に必ず残ってしまいます。そこで心配なのが、カードの更新や利用枠増額への影響です。

クレジットカードというのは、一度契約したらずっとそのまま使い続けられるものではありません。一定期間ごとに更新があり、その際には必ず改めて審査(中間審査)が行われます。

また、利用者側から利用限度額の増額を希望した場合にも、その希望額が妥当かどうかを評価するために審査が行われる仕組みになっています。

こうした契約後の審査で最も重視されるのが、過去の利用状況です。もしも支払いの延滞があった場合、その分だけ利用状況に対する評価が低くなってしまうことは間違いありません。

場合によっては、更新時に利用枠を減額されたり、あるいは増額希望を出しても通らなかったりと、審査に悪影響を及ぼすこともあり得るのです。あまりにも支払い状況が悪ければ、カードを更新できなくなる可能性もないとは言えません。

支払いの延滞は、最悪の場合、クレジットカードを失いかねないリスクのある行為なのです。

ある日突然クレジットカードを失う!強制解約措置の怖さ

延滞期間があまりにも長かったり、回数が多すぎる場合には、カードの更新を待たずに強制解約に至ることも考えられます。

例えば無断延滞を数か月間も続けていたり、カード会社からの督促を無視し続けている状況では、カード会社としても、この最も重い強制解約の措置を取らざるを得なくなってしまうのです。

強制解約と言うのは、文字通り、クレジットカードの契約を強制的に解除することです。こうなると今現在持っているクレジットカードは失ってしまうことになります。

また、強制解約のデータはその後も当分カード会社に残り続けます。そのため、そのカード会社で再び新たにクレジットカードを作ることも難しくなるでしょう。

延滞で信用情報に傷がつく?ブラック入りの可能性も…

延滞は、クレジットカードの契約において非常に重要なデータである信用情報にも、良くない影響を与えることになります。

信用情報とは

個人のクレジットカードなどの利用履歴を取りまとめたデータのこと。個人の信用を評価する客観的な資料として扱われ、クレジットカード審査では必ず情報照会が行われる。主に国が指定した信用情報期間で管理されている。

信用情報には、クレジットカードの利用状況がかなり細かく記録されます。特に毎月の支払い状況は重要な項目の1つとして、常に一定期間の記録が残る仕組みになっています。

延滞の回数が多かったり、頻繁だったりする場合にも、一目でわかってしまうのです。

その場合、新たに他社でクレジットカードを申し込んだ際にも、利用態度に問題のある要注意人物と評価されることになり、審査で明らかに不利になってしまいます。

さらに延滞が2~3か月以上もの長期にわたる場合、より悪質性が高いとみなされ、信用情報に事故情報が登録されてしまうこともあります。事故情報と言うのは、クレジットカードの利用において信用を大きく損なうような重大な事象があった場合に登録されるデータの総称です。

信用情報に事故情報が登録されると、いわゆるブラックとなり、クレジットカードの審査にはまず間違いなく通らなくなってしまうのです。なお、上でご紹介した強制解約もブラックの原因となります。

また、信用情報はクレジットカードの審査だけでなく、キャッシングや住宅ローンなど、その他の借入審査でもチェックされる可能性があるほどの重要なデータです。

最悪の場合、クレジットカードの支払いを延滞してしまったばかりに、住宅ローンが組めなくなる…なんていうこともあり得なくはないので、くれぐれも注意してください。

なるべく延滞を避けるために…誰でもできる3つの対策

遅延損害金をはじめとする様々なデメリットを考えると、やはりクレジットカードの延滞はなるべく避けたいところですよね。

そこで、延滞せざるを得ない状況に陥るリスクをできる限り軽減するために、ぜひ実践してほしい対策を3つご紹介したいと思います。

  • 支払方法は口座引き落としを選ぶ
  • 給与振込口座を引き落とし口座に設定する
  • 支払日を選べる場合は給料日直後を選ぶ

いずれも、誰にでも簡単に実践できる方法ばかりです。以下に詳しく解説していきましょう。

ATM振込みは忘れるのが怖い…口座引き落としが絶対オススメ

クレジットカードの支払方法は口座引き落としのみというカード会社がほとんどですが、一部のカードではコンビニATMなどでの振り込みが選択できる場合もあります。

その場合でも、絶対に支払方法は口座引き落としを選ぶようにしましょう。ATMでの振り込みは、お金に余裕のあるタイミングなど、自分の都合に合わせて支払いができるというメリットがある一方で、うっかり支払日を忘れて延滞してしまうという危険性が大きくなります。

よほど自分のスケジュール管理に自信があるという方でない限りは、やはり口座引き落としが無難と言えるでしょう。

口座残高不足を避けたい!引き落とし口座は給与振込口座が安心

口座引き落としでの支払いの場合、怖いのが口座の残高不足ですよね。口座残高不足で引き落としができなかった場合、利用者本人に延滞の自覚がないため、カード会社からの連絡が来るまで放置してしまうことになりがちです。

その結果、遅延損害金の金額も大きくなりますし、延滞期間が長くなる分、カード会社からの印象も良くありません。

そこで口座残高不足をなるべく避けるためにおすすめしたいのが、給与振込口座をクレジットカードの引き落とし口座に設定することです。

給与振込口座なら、口座からお金がいつの間にかお金が無くなって残高不足に陥ってしまうというリスクは、他の口座と比べれば低くなるでしょう。

よほどの高額利用でもない限り、残高不足の心配をすることなく、毎月の支払日を安心して迎えることができるはずです。

支払日を選べるなら、やっぱり給料日直後がベスト!

クレジットカードによっては、毎月の支払日を複数の選択肢の中から選べる仕組みになっていることがあります。その場合は、やはり給料日直後などお金に余裕のあるタイミングを狙って選ぶのがベストです。

引き落とし口座=給与振込口座なら言うまでもなく安心ですし、それ以外の口座を引き落とし口座にしている場合にも、お金がなくて支払えず、結果として延滞してしまうという失敗をするリスクをかなり軽減することができます。

ちなみに三井住友カードは、支払い日を10日か26日のどちらか選ぶ事ができますよ。

クレジットカードは信用第一!返済が遅れそうなら必ず事前連絡を

出費が多く、カードの支払いに回すお金がない…など、明らかに支払日に支払いができないということがあらかじめわかっている場合もありますよね。

その場合は、必ず事前に支払いを延滞してしまう旨をカード会社に連絡するようにしましょう。

遅れそうな時は連絡をして支払い意志の表明するのも大事

クレジットカードは、カード会社と利用者の信用関係をもとに成り立っているサービスです。無断延滞は支払いの意思が薄い、あるいは無いとみなされるため、信用を大きく損なってしまうことにつながります。

同じ延滞をしてしまうのでも、事前に連絡すれば支払いの意思があるときちんと表明することができるので、無断延滞よりも確実に印象は良いのです。

また、カード会社によっては事前連絡をすることで、支払日の変更に応じてくれたりと、ある程度柔軟に対応してくれる場合もあります。

もちろん、延滞はなるべくしないことが望ましいのですが、やむを得ず支払いが遅れてしまうのであれば、事前に連絡することだけは忘れないようにしましょう。それはカード会社への礼儀と言うだけでなく、ひいては自分のためでもあるのです。

延滞は百害あって一利なし…クレジットカードの利用は計画的に

クレジットカードの支払い延滞は、誰にでも起こり得ることです。だからこそ、『ちょっとくらいなら、いいか…』なんて思ってしまいがちですよね。

とはいえ、遅延損害金という本来なら支払わなくてもいい余計な出費が発生してしまうことを考えると、やはり延滞はなるべくなら避けたいところです。また支払い延滞には他にも、クレジットカードが使えなくなったり、最悪の場合、ブラックになってしまったりと、小さくないデメリットが多数あります。

利用者とカード会社との信用関係に基づくクレジットカードという仕組みにおいて、延滞はそれほどに大きく信用を損なう行為だということなのです。

クレジットカードは支払いも含めて計画的に利用することを心がけ、可能な限り延滞は起こさないように気をつけましょう。

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