クレジットカード審査
クレジットカード審査におけるスコアリング!審査に役立つ基礎知識

クレジットカードスコアリングってご存知ですか?これはクレジットカードの入会審査の時、カード会社が必ず行う申込書の「採点」のことです。

この点数が、あなたの審査の可否や利用限度額を決めているんですね。ではカード会社は、一体どんな基準で点数をつけているのでしょう?また申込書の何がどう評価されるのでしょうか?

これを知っていれば、あなたもカード審査のコツがつかめますよ。今回はこのクレジットカードスコアリングの秘密に迫ります。

クレジットカード審査におけるスコアリングとは!?カード審査の第一関門

クレジットカードはどなたでも気軽に申し込めますが、入会できるかどうかは審査によって決まります。これはどなたもよくご存知ですよね。しかし私たちが知らされるのはその結果だけ。

審査内容については一切教えてもらえません。では申し込みから実際にカードが発行されるまでの間に、カード会社では一体どんなことが行われているのでしょうか?

審査項目は住まいや職業にも及ぶ

どんなクレジットカードでも、申し込みからカード発行までに1週間程度かかるのが普通です。つまりこの間に審査が行われているんですね。カード会社やカードの種類によっても若干異なりますが、審査の材料となる申込書には、大体このような項目が含まれています。

審査カテゴリ 項目
本人情報 ・氏名
・生年月日
・性別
・住所、電話番号
・配偶者の有無
住まいについて ・居住形態
・居住年数
・住宅ローンの有無
職業について ・職業
・勤続年数
・年収
他社利用状況 ・借入額
・借入件数

クレジットカードの入会審査においては、個人情報だけでなく、この通り住まいや職業のことまで調べられるのです。

申込書は漏れなく入力しないと送信できない

「カードを申込むだけなのに、こんなことまで調べる必要があるの?」と思った方も多いでしょう。項目の意味についてはまた後ほど詳しくご説明しますが、問題は申込フォームに入力漏れがあると、次のページに進めないということです。

「これには答えたくない」と思っても、全項目入力しない限り申し込みはできません。かといって、適当な答えを入力することだけは避けてくださいね。

事実と異なる申告(嘘の申告)は、理由はどうあれ審査落ちの原因になってしまうからです。

クレジットカード申込書で全項目を間違いなく入力するには、この様に意外と手間や時間がかかるものなんですね。

審査がスピーディーなのは自動与信のおかげ

一方カード会社の方も、届いた申込書を元に迅速に審査を行わないと、応募した人を長く待たせてしまうことになります。カード会社には毎日大量の申込書が届きますから、1枚ずつ人の手と目でチェックしていてはいくら時間があっても足りません。

そこでカード会社では、コンピューターを使った自動与信(自動審査)が行われるのです。

私たちがクレジットカードを申込んでおよそ10日前後でカードを手にできるのも、この自動与信システムのおかげなんですね。そしてここで使われるのが、今回ご説明する「クレジットカードスコアリング」なのです。

スコアリングは申込書を数値化してくれる

スコアリングとは、カード申込書の内容を全て点数化(数値化)するプログラムです。採点されるなんて聞くと余りいい気分じゃありませんが、スコアリングは私たちに大きなメリットをもたらしてくれるんですよ。

【スコアリングシステムの利点】

  • 審査スピードが早い
  • 判断が客観的・中立的
  • 低コスト

スコアリングは審査の簡略化と公平化につながる

何と言っても審査が手早く行われることは、スコアリングの一番のメリットです。クレジットカードをすぐ使いたいのに、待てど暮らせどカードが届かないのでは困りますよね。

また点数式は判断に偏りがないことも、申し込む側としては安心です。人による審査だと、担当者の気分で審査結果が左右されないとも言い切れません。公平な審査はスコアリングあってこそなのです。

最後の低コストはどちらかと言えばカード会社にとっての利点ですが、クレジットカードの年会費やサービスという形で、私たちもそれなりに還元を受けていると考えられます。

クレジットカードスコアリングの中身を大公開!あなたは何点とれる?

ではこれから実際にクレジットカードスコアリングを体験してみましょう。但しクレジットカードの審査基準は社外秘で、一切公開されていません。それにスコアリングシステムはカード会社独自のもので、それぞれ項目も採点基準も異なっています。

これからご紹介するスコアリングはモデルケースで、カテゴリ別に主な項目を10点単位で単純に評価したものです。実際のスコアがこの通りの結果になる訳ではないことご了承ください。

本人情報に関するスコアリング

最初に本人情報に関するスコアリングについてご説明しましょう。クレジットカードには年齢制限(通常18歳以上)があり、これ以下の年齢だと審査を受け付けてもらえません。

一方で上限は定められておらず、基本的には高齢者でも申し込み可能です。では年齢にはどのようにスコアがつくのでしょうか?

以下の通り、やはり若い人や働き盛りの人のスコアが高いことが分かりますね。そして年齢が高まって定年時期が近づくと、再びスコアは下がっていきます。

【年齢】 スコア
18歳〜 20点
20代 30点
30代 30点
40代 30点
50代 20点
60代 10点

またその人が結婚しているかどうかも、クレジットカード審査には影響します。既婚者のスコアが高いのは、単純に世帯収入が増えるからです。無職の専業主婦がクレジットカードを持てるのも、配偶者の年収を考慮するからなんですね。

【配偶者の有無】 スコア
なし 10点
あり 30点

また子供の有無や家族構成が審査に影響する場合もありますが、その場合もスコアリングの基準となるのはあくまでも「収入、支払い能力」です。

例えば「専業主婦・配偶者あり・子供3人」よりも「夫婦共稼ぎ・子供なし」の方が支払い能力が安定していると見なされ、スコアは高くなります。

住まいに関するスコアリング

また住宅もクレジットカード審査には影響します。「なんで家が関係あるの?」と思うかもしれませんが、その人の住まいを調べれば、毎月の支出や生活の安定度を判定できるからです。以下が居住形態のスコアです。

【居住形態】 スコア
持ち家(本人名義) 30点
持ち家(家族名義) 30点
賃貸(アパートなど) 10点
賃貸(一戸建て) 10点
社宅、寮 20点
公営住宅 20点

賃貸のスコアが低いのは、収入に対する家賃の負担が大きいからですね。なお持ち家の場合、ローンの支払いもスコアリングの対象となります。また居住年数も、やはり生活の安定度の指標となります。

住居が変わると連絡が取れなくなる可能性もあるので、カード会社は度々転居する人を嫌います。

【居住年数】 スコア
1年未満 10点
3年未満 20点
5年未満 30点
10年以上 50点

職業に関するスコアリング

次は職業に関するスコアです。職業は年収と直結しますから、クレジットカードの審査ではかなり重要なポイントです。以下が職業の種類に対するスコアリングです。

【職業】 スコア
公務員 60点
民間企業の社員 50点
自営業 30点
パート、アルバイト 10点
派遣・期間契約社員 10点
学生 10点
専業主婦 30点
年金受給者 20点

収入の安定している公務員はやはりスコアが高いですね。民間も正社員は高評価ですが、企業のランクによってもスコアは異なります。

収入のない専業主婦のスコアが高いのは、家計全体として配偶者の収入を見込めるからですね。また年金は安定した収入なので、比較的高く評価されます。次に勤続年数のスコアをご紹介しましょう。

勤続年数はクレジットカード審査における重要ポイントと言われており、年数が多いほどスコアは増えます。

気をつけねばならないのは入社1年目で、カードの種類によってはこれだけで足切りされてしまうケースも。申し込みはなるべく入社2年目以降がおすすめです。

【勤続年数】 スコア
1年未満 10点
3年未満 20点
5年未満 20点
10年以上 30点

勤続年数が増えれば役職が上がり年収もアップしますから、きっと年収においても高いスコアを獲得できるでしょう。次に年収額のスコアをご紹介します。

年収でスコアに差が生じるのは低〜中程度のラインで、ある程度高い年収(この場合1,000万円以上)になるとスコアは一定になります。

【年収】 スコア
100万円以下 10点
300万円 20点
500万円 50点
1,000万円以上 70点

なお年収は偽ってもバレますのでご注意くださいね。虚偽の申告の危険性ついては、また後ほど詳しくご説明しましょう。

借入状況に関するスコアリング

次は借入状況についてです。「借入金額」についてはまた後でご説明することにして、ここでは「借入件数」のスコアをご紹介します。

借入件数とは何件からお金を借りているかを表す数字で、カードローンやキャッシングの利用件数のことです。

自動車ローンや住宅ローンは含まれませんし、ショッピングしか使っていないクレジットカードは計算に入れなくて結構です。

【借入件数】 スコア
借入件数0 70点
借入件数1社 30点
借入件数2社 20点
借入件数3社 10点

当然ですが借入件数が多いと審査には不利になり、借入件数ゼロがダントツで高スコアです。また借入先の種類によってスコアが変わる場合もあり、その場合は銀行>大手消費者金融>中堅消費者金融の順にスコアダウンします。中堅業者の利用が多いと、審査に落ちる可能性は高くなります。

借入状況は信用情報を照会すればすぐわかるようになっていますから、くれぐれも申込書では嘘を申告しないようにしてくださいね。

クレジットカードスコアリングだけじゃない!審査を左右する重大要素

さて、あなたのスコアはどのくらいでしたか?上記はモデルケースですのでこれだけでは採点できませんが、申込書のそれぞれの項目の評価についておおよその目安が掴めたかと思います。

でもクレジットカードの審査はこれだけじゃありませんよ。コンピューターによるクレジットカードスコアリング以外にも、審査結果を左右する重大要素がまだ残っています。

スコアリングの後で信用情報をチェックされる

クレジットカードの審査で絶対に忘れてはいけないのが信用情報です。信用情報とは、あなたのこれまでのクレジットヒストリーが蓄積されたデータベースのこと。カード会社は申込書が届くと、必ず信用情報機関にデータ照会を行います。

【信用情報】

  • カード審査を受けると信用情報を必ず照会される
  • 信用情報機関にはローンやカードの利用履歴が記録されている
  • 自己破産などの金融事故もここに一定期間保存される

ここを見ればローンの支払い状況や、他社カードの利用状況が明らかになりますし、また住所など登録情報が申込書と相違がないかどうかもここでチェックされるのです。

金融事故があると審査には通らない

クレジットカードの審査上、特に問題となるのが延滞や金融事故の記録(ブラック)です。以下が金融事故の種類と信用情報機関への登録期間で、この期間中は絶対に審査には通りません。

金融事故 登録期間
長期延滞 5年
債務整理 5年
自己破産 5年、銀行の場合10年

通常5年経てば登録は消去されますが、だからといってその後の影響が全くないという訳ではありません。

特に自己破産後は利用履歴が完全に白紙(ホワイト)に戻ってしまうため、これによって自己破産がバレて審査に通らないことも考えられます。この場合は、とにかく審査の緩いカードに入会して実績を作ることが先決です。

本人確認書類には免許証がおすすめ

クレジットカードの審査には、以下のような本人確認書類の提出が必要です。このチェックも必ず人の手によって行われます。

【本人確認書類】

  • 免許証、運転履歴書
  • 健康保険証
  • パスポート
  • 個人番号カード、写真付住民基本台帳カード

カード会社によっても差がありますが、どこでも免許証がベストだと言われています。これは免許証番号が一生変わらずデータ照会に好都合なこと、そして偽造がしにくいためです。健康保険証やパスポートでも問題はないのですが、審査にやや時間がかかることもあります。

本人確認書類の提出が不要なケースもある

クレジットカード審査における本人確認方法は、以下の3通りです。

  • 本人確認書類の画像を送信、もしくはコピーを郵送
  • 支払い口座銀行の本人認証システムを使う
  • カードの受け取り時に本人確認

申し込み時に画像を送信するというのが一般的ですが、支払い口座指定の際に銀行の本人認証システムで確認が取れた場合、書類提出は必要ありません。またカードの受け取り時に配達業者が本人確認するカード会社もあります。

収入証明書の提出を求められることもある

ところで先ほど年収のスコアをご紹介しましたが、普通はこの金額について裏を取られることはありません。基本的にはあなたが入力した金額を元に、スコアの採点が行われます。

しかし以下のような場合には、自動審査後にさらに詳しくチェックされる可能性もあります。

  • 申告された年収額が不自然
  • キャッシング希望額が多い

カード会社は職種や年齢による平均的な年収額のデータを持っていますから、不自然な年収額はチェックに引っかかってしまうんですね。

嘘とわかれば審査に落ちますし、確かめる必要ありと判断されれば収入証明書の提出を求められることも。プロの目は誤魔化せませんから、くれぐれも申込書で嘘はつかないことです。

キャッシング希望額が多いと別に審査が必要

またキャッシング希望額が多い場合もチェックに引っかかります。というのも、法律で年収の1/3以上は貸せないことになっているからです。

キャッシングを希望する場合、以下のケースでは収入証明書を提出することが貸金業法で決められています。ここでもスコアリングでなく、人の手による審査が必要になるんですね。

【収入証明書が必ず必要になるケース】

  • キャッシング希望額が50万円を超える
  • 他社との借入額とキャッシング希望額の総額が100万円を超える

なお収入証明書として認められているのは、一般に以下のような書類です(カード会社によって異なる)。

  • 給与所得の源泉徴収票
  • 給与の支払明細書(直近2ヵ月分)
  • 確定申告書第一表
  • 納税通知書
  • 所得証明書
  • 年金証書

追加書類の提出を求められた場合は審査に通る可能性が高いのですが(ダメな場合は即落ちるので)、通常よりも時間がかかることにご注意ください。

本人確認の電話がかかる場合もある

また全てではありませんが、申込直後に本人確認の電話(在籍確認)がかかってくる場合もあります。

これは第三者による悪用を防ぐ目的や、連絡先電話番号の確認も兼ねています。またカード会社が申込書について何か確認したいことがあるかもしれないので、これを終えないと審査は前へ進みません。

申込後からカード発行までは、カード会社からの着信にもご注意ください。

スコアに加えてカード利用実績も大きく物を言う

クレジットカード審査は、スコアリングだけで決まる訳ではないということが分かりました。

またそれぞれのカード会社が独自のスコア基準を持っており、1枚のカードの審査にスムーズに通ったからといって、別のカードでも同じとは言い切れません。

しかし一般的には2枚目、3枚目のクレジットカードを作る際には、スコアだけでなく利用中のカードの利用実績も大いに影響します。以下のように理想的な実績を持つ人は、1枚目の時よりもずっと審査に通りやすいでしょう。

  • 期日を守り延滞がない
  • 利用額が多い

良い実績はスコアリング同様、利用枠の増額やよりステータスの高いクレジットカードへの入会も可能にしてくれます。

スコアリングの基準は年月と共に変化する!

それにクレジットカードスコアリングは固定されたものではなく、常に変化するものです。

審査の精度を増すため、また状況の変化に対応するために、年に何度かはスコアリングシステムの見直しが行われているのです。

大幅な変更ではないのですが、長年の間にはクレジットカードの審査基準が前より緩くなったり、またその反対に厳しくなったりすることもあるでしょう。

クレジットカードのサービス内容やポイント還元率が変更されることは珍しくありませんが、審査基準もちょっとずつ変化しているんですね。

クレジットカードスコアリングは審査の第一段階としてとても重要です

クレジットカードスコアリングとは申込書を元に行われる採点システムのことで、コンピューターによる自動与信です。迅速で公平ですが、カード会社によって結果には若干の差が生じます。

必要に応じて人力による審査も行われますが、クレジットカードスコアリングは審査の第一関門としてとても重要なものです。

申込書で入力したことにどのくらいのスコアがつくのかを知っていれば、審査を受ける時にきっと役立つでしょう。

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